トルコの軍隊、日本の検察

トルコの政体は面白いもので、建国の祖、ケマル・アタチュルクの、政教分離の伝統を軍が受け継いでいる。
なのでイスラム原理主義色の強い政権が立ったとき、たまにクーデターを起こして原理主義を追い払う。
トルコのイスラム化は、ある意味で非民主的な武力によって防がれている部分があるのだ。
大衆は移ろいやすい。不可逆な革命を防ぐ保守勢力を持つことで、死後も自分の政策を守れるアタチュルクは、非常に成功した政治家といえよう。
　
トルコの伝統を受け継いでいるのはトルコ軍だけど、日本だと、検察がそれに近い働きをしているのではないか、なんてふと思ってみたり。行き過ぎた権力を持った人や、市場を荒らした人など、出すぎた杭を叩くしくみ。おかげで力を持った人がやりたい放題できない環境が維持されてきた。
最近検察批判が一種のブームになっている感があるが、彼らは日本の安定に随分寄与してきたのではないか。
　
…みたいなことを昨日勉強会でしゃべってしまった。どこでもかしこでも批判されてると、肩を持ってみたくなる。