地をはう大学院生→ポスドク→国立大特任教員→私大専任教員

はてなダイアリーから引っ越ししてきました。昔の記録です。

グローバルCOEプログラムのはなし

今日はほぼ丸一日、GCOEの院生向け研究発表会に討議者として参加してきました。英語で研究発表の練習をしようという趣旨の会で、5人が発表しました。
博士課程の大学院生にとっては自分の研究や研究室の雑用が普段の仕事なんですが、たまに講義やこういった会に参加します。

GCOE(グローバルCOEプログラム)というのは文科省の事業で、競争的に選ばれたいくつかの大学に資金を投下して、教育研究を推進するという趣旨のものです。この予算で雇用されている若手研究者も多く、重要な予算です。私も今年度この事業からささやかなお給料をもらうことができ、おもに研究費として利用しました。おかげで随分自分の研究が進みました。生活費にするには少ない金額です。

博士課程の大学院生に対し生活費相当額の給与を支給するのは国際的には当然なことで、米国では雇用のための予算を確保していないと学生を取れなかったりするところもあります。日本だと全員にはお給料が降りないため、国内では経済的な問題で進学できず、米国に留学せざるを得ない学生もいます。

GCOEは、大目標を立て教育研究を推進するという本来の意義以外にも、こういった不均衡を少しでも是正するという意義、教育改革、研究者の雇用など、複数の目的がある事業だと理解しています。予算があればすこしでも解決しなければならない問題が多いのだと思います。
しかし仕分けされまくってしまいましたので、来年どうなるかわかりません。


遅くなりましたので、明日続きを書きます。