地をはう大学院生→ポスドク→国立大特任教員→私大専任教員

はてなダイアリーから引っ越ししてきました。昔の記録です。

研究

底辺ポスドクの仕事時間

新年度に入り、現状を把握し、仕事の効率化をはかるため仕事時間を事細かに記録している。4月に入って4週間が過ぎたのでひとまず記録を集計してみた。ちなみに集計は休憩時間のような時間を省き、実際に作業している時間だけを計測しているので、いわゆる…

すこしだけ転進

昔から不定期に続けていたこのブログだけど、4月に身分が変わったことで題名だけ変えたものの、そのままずいぶんご無沙汰してしまった。というわけで私ごとだけど久々の、この題名で初のエントリーを記入してみる。いまはポスドクというある程度自由の利く…

コミュニケーションコストがすべて・断絶を埋める作業

ある個人のした理解・判断について、その人自身がそれを真実であると確信できることと、他人を説得し、納得させられることの間には大きな断絶がある。それは個人に権力の集中したオーナー企業が集団統治のサラリーマン企業にスピードや長期的な戦略で勝る理…

アウトプット至上主義ってどうなんだろ

世の中効率化が叫ばれて、何であれ、結果を出せないものは滅びてしまえと指差される運命にある。 しかし、そういった風潮の中で、どうも短期的な(目に見える)アウトプットばかりが過度に重要視されているような気がしてならないのだ…。 大学の生活にどっぷ…

いい加減、「研究者個人の自由な発想に基づく研究」って言い方止めないか…

いい加減、「研究者個人の自由な発想に基づく研究」なんて言い方止めないか…?と最近思う。 基礎研究の説明で耳にする機会の多いこの表現。(トップダウン型に対して)ボトムアップ型のプロジェクトを示す言い方として多用されている。けれど、これって一般…

ゼロからの構築、体系の中での進歩

先週の話だけど、大阪で勉強会的なものに出席した。以下、飲み会での話から思ったこと。 先行研究とかそんなの関係ない、ゼロからの構築…。 研究なんてことに興味を持つ人は、誰しもそんなものを目指すんだろう。 でも、科学に限らず、何らかのムーブメント…

改めて考えてみると…

さっきノーベル賞の根岸さんの会見を書類書きながら聞いてたんだけど、「(研究の)アイデアを思いついた10年後にそれができるポストに就くことができた」とか言ってた。 世の中そんなものなのかも。自分は欲張りすぎなのかもしれないなぁ。夏に2ヶ月もいい…

研究をする時間

こんな生活をしていると思いもかけない言葉をかけられることがある。曰く、自分の好きなことをしてられていいね、と。 実際のところどれだけ好き好きかというと、そこまででもないと思うのだ。自分のテーマとする研究って、自分がこの世の中にあるべきだと判…

来客

博物館に突然の来客(私にとって)。来たのはアルゼンチン人の研究者さん。話を聞くと、先日アメリカ自然史博物館で会ったアルゼンチン人の研究者と知り合いらしい。 よく知らないまま案内ツアーに行ったのだけど、その人の論文もらって気づいた。私、修士論…

近況・ニューヨークにおでかけ

5月11日からニューヨークに行きます。7月末には帰ってくるけど。 あちらの博物館に長期出張なのだ。 てなわけで出かける前に終えておかなきゃいけない仕事がたくさん…だったのがついに残り2つになりました。 なんとか片をつけて、週末中には応募予定の…

自分の分野

異分野の人とお付き合いするとき、求められるのは、自分の分野の常識。 つまり、自分の分野の、新鮮味も何も感じられない知識や技能を十分に持つことが求められている。 そして、それが異分野の人にとって新しい何かになる。