地をはう大学院生→ポスドク→国立大特任教員→私大専任教員

はてなダイアリーから引っ越ししてきました。昔の記録です。

これでいいと思えることの大切さ

昨日は客員教授の先生のセミナーと懇親会。それに便乗して、午前中は研究室のメンバーによる、先生への自己紹介を兼ねた研究発表会。丸一日分のセッティングをしていたこともあって、色々不手際はあれど、とりあえず終わって一安心といったところ。レーザーポインターが行方不明で、講演者の先生(某国の割とえらい方なのだけど)にたまたま手元にあった、水準器みたいな、何だか持ちにくいけどレーザーの出る装置…を使わせてしまったのだけど、それも一興…と思うことにしよう。
 
懇親会での話や合間に設けた顔合わせの場で話したり感じたりしたことなんだけど、やはり人と組むことの最大の利点って、これでいいんだな、と自信を持てることなんだと思う。世の中、何事も突き詰めればきりがない。ある程度専門の人と一緒にやることで、どれくらいまでクオリティがあれば及第点なのか、そこの感覚がわかり、それによって効率が飛躍的に高まる。もちろん、逆に足りないところを教えてもらえることも多いだろうし(むしろこちらの方が多いかな)、方向が定まり易かったり、幅が広がる点も大きいのだろうけど。
そんなわけで、やはり自分の専門分野の空気感、感覚をしっかり持っておくことって大事なんだなぁ、と思ったのだった。
 
それにしても件の先生、サバティカルでのんびりしているのかと思っていたのだけど、毎日仕事がメール経由で降ってくるらしく、なかなかじっくり目の前の仕事に取り組めないらしい。人間って歳をとればとるほど忙しくなるとかいう話。若い頃って地位もネットワークもある年齢行った人に憧れるけど、若い方は若い方でうらやましがられるものを持っているとしたら、それぞれ今持っているものを大切にしたいもの。